FIFAワールドカップ ポゼッションサッカーを確立したスペイン

スペイン代表は正確で速いパスでボールをキープして圧倒的に試合を支配するポゼッションサッカーを確立し、2010年のFIFAワールドカップ南アフリカ大会において見事に初優勝を果たしました。

フィジカルとしては決して恵まれていない選手達が世界の舞台で対抗するための答えとして導かれたプレイスタイルでしたが、まるで1つの生き物であるかのように連動した変幻自在のパスワークで見る者を魅了した上に大きな成果を残しました。

今大会でスペインが示したポゼッションサッカーは世界中のサッカーに影響を与え、採用したクラブチームが短期間に結果を残すなどトレンドのスタイルとして定着して行きました。

しかし、ポゼッションサッカーの極意を世界中のアナリスト達が研究し尽くした事もあり、2014年のFIFAワールドカップブラジル大会ではグループリーグで開幕から2連敗を喫し、最終的には1勝2敗でまさかの敗退という前回大会優勝チームがグループリーグを突破できないという史上初の屈辱を味わいました。

ポゼッションサッカーはもう通用しないのではという声も少なくない中で、監督の交代や代表メンバーの刷新が行われ新たなスタイルを模索しながら今後の奮起に期待がかかっています。

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